数秘術
12
１２という数はとても調和的な数です。というのも１の持つ男性原理と2の持つ女性原理が調和を保っているからです。
これと似たような数に、２１と３があります。３は１＋２と分解できるためです。
またこの１２という数を還元すると３という数になります。調和を意味します。
またこの世、秩序、意識を表す４と水は無意識を表す３との掛け算によって１２が出てきます。
名前
Ｔｈｅ Ｈａｎｇｅｄ Man
hangedという単語は人に対して使うとき 絞首刑に処する 、というような意味になります。吊るされた男は罪人であることは疑いないでしょう。
セフィロトの樹の小径
ゲブラー → ホド
古代へブル語との対応
מ
メムと読む。水であり、波を表す。
シンボル
タウ十字
吊るされた男の吊るされた十字はタウ十字と呼ばれています。
タウはヘブル語のτから来ています。不死の象徴の護符としても使われているようです。
世界のダンサーと同じ体制
吊るされた男は、世界のダンサーと同じ体制をしています。
さらに足は４、手は３を表しています。解釈は数秘術の項に述べています。
木
木はもちろんワンドを象徴しています。ワンドに身をゆだねています。
これはかれが今とりたい行動をとっていることの象徴であり、それが積極的ではなく受動的にもたらされているものということです。
インスピレーションから導き出される行動に身を任せています。
その行動は今は力を持ちませんが、やがて大きな結果を生むでしょう。
光輝いた顔
この光輝いた顔はインスピレーションを象徴していると言われています。
彼はこの状況にいながらも今までの世界を反対側から眺めることであらたな考え方を生まれた、ということを暗示しています。
服
赤いズボンに青い服を着ています。
赤いズボンは彼にぴったりとくっついていますが青い服はゆるめです。
運命の輪でもあるように、タロットカードにおいて赤は聖なるもの、青は悪いものの象徴です。
内面は聖なるものが埋め尽くし、外界だけが悪い状況です。
灰色の背景
まだ物質的な状況が悪いことを暗示しています。ですが頭に輝いている光が暗闇を照らしています。
寓意
男の周りはまだ暗く物質的には辛い状況に追いやられていますが、彼の表情は明るく頭も光輝いています。
今までの現状を受け入れワンドに吊るされる今の状況を受け入れ、違う視点から物事を観察することによって新たなインスピレーションが沸いたのです。
まだ内側だけの変化ですが確実にこの変化は彼を変えるでしょう。そして彼が変われば物質的な状況も変化することでしょう。